真面目なサラリーマンといえど、変わった趣味の1つや2つがある人も多いだろう。お堅い職業の人ほど、普段のストレスからなのかとんでもない方向にいってしまう人もいる。会社はもちろん、妻や恋人にも言えない秘密。日常生活では、いい上司、いい父親であればあるほど性的欲求は奇異である。
私は男のスーツ姿が好きだ。スーツを着せたまま拘束して、うつ伏せの状態で頭を押さえつけながらアナルを犯す瞬間の肉眼に映る惨烈は、耽美主義なのである。
しかしながら時より洒落こんで登場する変態野郎もいる。
中身がこんなだった時は笑いを堪えることができず吹いた。男物のスーツの下に全身網タイツ、以前私が与えたパンティが隠されているのだと思うと、どうしても股間に視線が吸い寄せられてしまうのだ。ペニスはTバックが伸びてしまうのではないかと思うほど張り詰めたままで、金玉は血管を浮き上がらせている。「エロッ」という下半身直結の短絡的思考に思わず支配されてしまう。パンティからはみ出した性器は滑稽で卑猥だからだ。
男性が普段使用しているベルトを鞭にする。ベルトは打擲面が広く、凹凸がない分、一打一打は音の大きさに比べて痛みは少ない。だが、元々皮膚の薄い内腿は、一度打たれただけでも熱を持ち、同じ場所を五度六度と続けて打たれると、飛び上がる程の痛みに苦しめることができる。絶え間なく感じているはずの痛みすら、快感と渾然一体となる時がある。そんな瞬間を与えることができた時、私の脳は高揚感に包まれすのだ。
そこにある物で代用するのも雰囲気を損なわず楽しめる。勿論、過ぎた苦痛や気に入らない行為に対して意思表示できるよう最善を尽し、それぞれのクランケに合わせて痴療します。この卑猥映像も、とある一人のサラリーマンの性衝動。趣味は人それぞれ。むしろイカした趣味だと思うので、このまま変態街道を突っ走ってもらいたい。
私は街中を歩きながら、男のスーツ姿の中身がもしかして……。と妄想しながら楽しんでいる。変態女ですかね。